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連載(1)「SNS医療のカタチ」はどうやって生まれたのか
2018年12月13日、私たちはJR大阪駅から程近い小さな会議室で「SNSが作る新たな医療のカタチ」と名付けた一般市民公開講座を初めて開いた。
40人程度しか収容できない部屋に80人近くの人が詰めかけ、とてつもない熱気の中、約2時間に渡るイベントは無事終了した。
そして2019年2月10日、今度は東京で第2回「SNS医療のカタチ」を開くこととした。
この会に救いの手を差し伸べてくれたのが、日本最大の看護系ウェブメディア「看護roo!」だった。
看護roo!は、150人近く収容可能な自社のイベントスペースを無料で貸し出し、当日は誘導・受付・設営等に多くのボランティアスタッフを付けてくれた。
会場には、前方中央の大きなモニターに加え、中程の左右に小さなモニターを設置。
願ってもみない素晴らしい環境で講演を行うことができた。
参加者は120人近くに及び、そのほとんどが講演中に真剣にメモをとり、質疑応答でも積極的な意見交換を行った。
この時から使い始めたハッシュタグ「#SNS医療のカタチ」はTwitter内で拡散し、多くの反響を呼んだ。
看護roo!は、協賛すると同時にウェブメディアとして私たちを取材し、一つのウェブコンテンツを作ってくれた。
(看護roo!ホームページより引用)
また、毎日新聞は会の前から密着取材し、2019年3月30日、会の様子を報道した。
他にも、各新聞社、テレビ、ウェブメディア等から多数の取材依頼があった。
「次はうちの会場を使ってほしい」とのありがたいお声も多数いただいた。
だが、私たちはこの企画を慎重に、石橋を叩いて渡るように育てたかった。
まだ私たち自身が未熟であるし、イベント開催のノウハウも十分にない。
何より、私たち自身が有名になりたいわけでもなければ、金儲けをしたいわけでもない。
ただ、医師と患者の垣根をなくし、お互いの思いが交換しやすい「仕組み」を作りたい。
そのためには何をすべきなのか。それだけを考えていた。
まずは、地道に全国各地を行脚しよう。
各地を巡った後には、とてつもなく大きなイベントを仕掛けよう。
そうだ、医療エキスポなんてどうだろう?
おぼろげながら、そんな思いを抱いていた。
東京で行われた第2回「SNS医療のカタチ」には、医師や看護師を始め、多くの医療従事者が参加してくれたのも印象的だった。
大阪に比べると、聴衆にはメディア関係者もかなり多かった。
その中に、一般客として一人の男が何の前触れもなく座っていることに、私たちは開演直前に気づくことになる。
病理医ヤンデルこと、市原真である。
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連載(3)「SNS医療のカタチ」はどうやって生まれたのか
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