ほむほむのプチセッション(17)『ピーナッツを離乳食に早期に開始する…』実際にはどう説明していく?

【登場人物】

新潟大学小児科🎗新潟大学小児科学教室先生(新潟)

 

皮膚科医ちゃん皮膚科医ちゃん先生(皮膚科医ちゃん)

 

しんまろしんまろ先生(しんまろ)

 

masamasa先生(masa)

 

 

Twitterのスペース機能をつかってはじまった、勉強会の第1回目。
日曜日の夜に集まりはじめました。

 

Twitterのスペースで始まった、アレルギーの雑談会。

ほむほむ
ほむほむ
こんばんは。ほむほむと申します。
えっと、壇上に上がることのできる先生、元々予定になっている先生方は、申請を上げていただければ助かります。
まだ始まるのがあと一分ぐらいあるので、それまでちょっと簡単に今回の趣旨をお話させていただきたいと思います。
お願いします。
皮膚科医ちゃん
皮膚科医ちゃん
ほむほむ
ほむほむ
よろしくお願いします。共同ホストを新潟先生にしたのでよろしくお願いします。
新潟大学小児科
新潟大学小児科
よろしくお願いします。
ほむほむ
ほむほむ
もし壇上に上がる予定になっている方がいらっしゃれば、申請を上げてくださいね。
こんな感じでわちゃわちゃ始まったんですけど、大丈夫かな。
すいません、しんまろです。
しんまろ
しんまろ
ほむほむ1
ほむほむ1
はい、よろしくお願いします。
4人いればとりあえず始められますか。これで始めちゃってもいいですか。
お願いします。
しんまろ
しんまろ
ほむほむ1
ほむほむ1
新潟先生も共同ホストにしでしまいましたけど、ぜひどんどん発言していただければと思います。
新潟大学小児科
新潟大学小児科
よろしくお願いします。
ほむほむ1
ほむほむ1
とりあえず一番最初に趣旨をお話しておきたいと思います。
これまでTwitterスペースを僕が1人でやってたのですが、皆さんも一緒に入っていただいてわちゃわちゃとお話させていただければ、面白いことができるかなあと思ったことと、アレルギーをされていない先生方とか、何か聞きたいことが普段ある場合にこういった場で一緒に考えていただければ僕も勉強になって嬉しいなというふうに思って、こんな企画をたててみました。
ほむほむ
ほむほむ
注意点としては、患者さんの個人情報などについては出さないように気をつけていただきたいことと、難しい質問を無理してしようとせずいきましょうということです。
というのも、難しい質問は僕も「わからないなあ」って話で終わってしまうかもしれませんから…。
ほむほむ
ほむほむ
気楽にお話していきましょう。ぜひ普段の素朴な疑問をだしていただければ嬉しく思います。

そして、30分で一旦終了にしちゃおうと思っています。
時間を決めておかないと、ダラダラと雑談だけになっちゃうかもしれませんしね。

ほむほむ
ほむほむ
さて、皆さんから何かご質問事項などがあれば一緒に考えましょうという話にしようと思っでいたのですが、最初は何か話題を振ってもらったらいいかもっていうことだったと思います。

そこで今回は、最近話題になっている『早期離乳食開始』に関して、みんなで話をしてみたいなって思っています。

ということでよろしくお願いします。

アレルギー予防において注目されている『離乳食早期開始』に関して

ほむほむ
ほむほむ
さて、しんまろ先生、メーリングリストなどでご質問をされているのをお見かけするので、質問が得意な先生だと思っています。最初しんまろ先生からなにかございませんでしょうか。
(笑)初めましてしんまろと申します。
私は普通の地方病院で小児科医、一応アレルギー外来持たせてもらっているんですけど、アレルギー学会の専門医ではないという立場で診療しています。
しんまろ
しんまろ
では早速なのですが、離乳食の早期摂取に関してですね。
自分としては、「授乳・離乳の支援ガイドとかに従って普通に進めていってね」っていうのをベースにしています。でも、ピーナッツとか、データとして早期摂取がアレルギーの発生予防になるよっていうのがわかっている食材に関して、他の先生方が積極的に早期摂取を進められてるかどうか聞いてみたいです。
しんまろ
しんまろ
ほむほむ
ほむほむ
はい、ありがとうございます。
卵に関しては、2017年に早めに始めることも考慮してくださいねっていう、推奨というか提言が出ていますね。

鶏卵アレルギー発症予防に関する提言

ほむほむ
ほむほむ
そして、ピーナツに関してはどういうふうに考えたらいいかなっていうのが、今回のしんまろ先生のご質問だったと思うのですけど。この話題に関して、新潟先生にもお聞きしてもいいですか。
新潟大学小児科
新潟大学小児科
はい。ありがとうございます。
私もアレルギー専門医ではないのですが、小児科医としてアレルギーを一般外来で診させていただいている立場で、発言させていただきます。
幸い、あまりピーナッツの早期摂取を相談される場面がなく、食べましょうとか、もうちょっと待っていいですよとかそういう説明をしなきゃいけない場面がなかったっていう現状です。
むしろ私もほむほむ先生にちょっと聞きたいなって思っていました。

ピーナッツの離乳食早期開始とその歴史。

ほむほむ
ほむほむ
はい、僕に話を振っていただきました。
でも、何か皆さんあれですね、硬いですね。ざっくばらんでいきましょうね。

あ、また(スペースの)リクエストがまた来たので、承認させていただきます。

新潟大学小児科
新潟大学小児科
リクエストの承認、こっちでどんどんやってきます。
ほむほむ
ほむほむ
共同ホストになっていただいてよかったです。ありがとうございます。
ほむほむ
ほむほむ
さて、ピーナツに関しての話なんですけど、その前に歴史的な話をした方がいいのかもしれないですね。

まず2000年に、米国小児科学会から、ピーナッツだけではなくアレルギーになりやすい食べ物と考えられている卵とかピーナッツといった離乳食の開始を遅らせましょうっていう推奨が出たんですね。
そして、2000年のころは離乳食を遅らせるという考え方が多かったんですけど、その後、食物アレルギーがかえって増えてしまったというデータがでてきたのです。

そしてさらには早めに開始したほうがむしろアレルギーが少なくなるかもしれないっていった疫学的なデータが出てきて、2008年にその考え方が撤回されたという流れがまずあります。

▷Abrams EM, et al. Early Solid Food Introduction: Role in Food Allergy Prevention and Implications for Breastfeeding. J Pediatr 2017; 184:13-8.

離乳食早期導入と食物アレルギー予防(第1回/全4回)~イントロダクション~

ほむほむ
ほむほむ
さらに撤回された後、2015年に英国から、生後5から10ヶ月にピーナッツを食べ始め生後5歳ぐらいまで食べ続けるとピーナッツアレルギーの発症リスクが5分の1から10分の1ぐらいになるというLEAP studyの結果が発表されて、それに基づき2019年に米国小児科学会は、特にピーナッツに関しては早めに始めておいた方がいいんじゃないかっていう声明を出したっていう流れです。

ですので、世界的に特にピーナッツのアレルギーの多い国に関しては、ピーナッツを早めに始めようという、支持的な考え方が増えてきたんですね。
そして最近、オーストラリアからの報告では88%ぐらいのお子さんが1歳までにピーナッツを開始しているっていう報告もでてきました。

▷Soriano VX, et al. Earlier ingestion of peanut after changes to infant feeding guidelines: The EarlyNuts study. J Allergy Clin Immunol 2019; 144:1327-35.e5.

オーストラリアでの生後1歳未満の乳児対するピーナッツ開始率は、9割になった

 

 

日本では、ピーナッツの離乳食早期開始への積極的な推奨までは至っていない

ほむほむ
ほむほむ
ただ、ちょっと日本ではまたちょっと話が違うと思うんです。
というのは、今のところ日本でのピーナッツアレルギーはそこまで多くはないので、早期開始に関してはっきりと提言や推奨がされていないのです。
ほむほむ
ほむほむ
もう一つ問題点として、早く始めることに関して心配されている点があります。
たまにしか食べないっていう形で食べ始めると、その家庭のホコリの中にピーナッツのタンパク質が多く含まれることになって、もしかするとピーナッツアレルギーを増やしてしまう懸念があるんですね。

▷Brough HA, et al. Atopic dermatitis increases the effect of exposure to peanut antigen in dust on peanut sensitization and likely peanut allergy. J Allergy Clin Immunol 2015; 135:164-70.

ハウスダスト中のピーナッツが、皮膚を通してピーナッツアレルギーのリスクになる

ほむほむ
ほむほむ
ですので、もし食べ始めるって話にする際には『日常的に食べ続けないといけないかも』っていう問題点が出てくるんです。

 

ほむほむ
ほむほむ
そして、ピーナッツを早めに始めることで、ピーナッツが粒として気道とかに入ると化学性の肺炎という重篤な肺炎を起こすことがあり、誤嚥のリスクが増えたっていう報告も海外の方からあったりとかもあります。

▷Leung J, Ainsworth J, Peters R, Mehr S, Smart J, Rose E. Increased Rates of Peanut and Tree Nut Aspiration as a Possible Consequence of Allergy Prevention by Early Introduction. J Allergy Clin Immunol Pract 2021; 9:3140-6.e2.

離乳食早期導入により、ナッツ類の気道吸引事故が増えているかもしれない

 

ほむほむ
ほむほむ
そこで、慎重に始めないといけないのかなっていう考えかたも今のところあるということになるんですね。
うーんと、いきなりちょっと一気に喋りすぎたな、しんまろ先生がそこまでよろしいですか。
ちょっと口挟んでもいいですか?
しんまろ
しんまろ
ほむほむ
ほむほむ
もちろん。どうぞ。

実際に、ピーナッツの離乳食への開始をどのように患者さんにお話するか?

僕も日本の中でピーナツが離乳食で使われるって、あんまり一般的なことじゃないんじゃないかなって思っているので、自分としてはそこまで積極的にはすすめていないんですよね。
でも、知識のある保護者の方だとこういった研究があるんじゃないかなと話が出てくることがあって、そこに関しておすすめするとしたら、「ピーナツバターをちょっと隠し味的に入れるとかっていうのはアリかもしれないですよね」というぐらいとしてたんですけど、ほむほむ先生、どんな感じで話されているんですか?
しんまろ
しんまろ
ほむほむ
ほむほむ
そういうお話であれば、僕はどちらかというとピーナッツを開始するという話をすることが多いです。

ただこれって、簡単にまとめられない話がいろいろあるんですね。
患者さんは、ピーナッツよりも例えば卵や牛乳とかのアレルギーを心配しておいでになっている方が多いので、牛乳やもしくは卵とかに関しての介入というか予防的な対策が落ち着いてから「ではピーナッツの方に関してはこんな話がありますよ、どうですか」みたいな話をして、離乳食として導入ができるような状況があれば考えていただくような感じです。

そして始めたからには継続して食べていった方が良いと言えます。ですので、その食べ方とかまで踏み込んだ方がいいかなって思っています。

ほむほむ
ほむほむ
あ、masa先生が(スペースに)入ってきてくださいましたね。
masa先生はどんな感じでしょうか。

 

(次回に続く)

 

書き起こしを🎗新潟大学小児科学教室先生(新潟)にしていただきました。
ありがとうございます!

注意点:この会話では『離乳食早期開始』の視点も含めたテーマになっていますが、『離乳食早期開始』は医師に相談をしたうえで個々で考えなければなりません。ご心配な方は、お近くのアレルギー専門医にご相談ください。

 

(ほむほむ先生のプチセッション、ときどき更新します! ご期待ください。)

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